雨の降る日が多いですね。
月曜日の朝礼は体調不良の子どもが多かったこともあり、久しぶりに放送で朝礼をしました。
体育館で話す準備をしていた私は、内容を変えて、「わらしべちょうじゃ」の絵本を読み聞かせしました。
雨の日に、少し落ち着いて本と向き合ってもらえるといいな、という思いからです。
…すると、校長室に5年生の女の子がやってきました。
「校長先生に紹介したい本があります。ぜひ、みんなにも読んであげてほしいです」
その女の子が手渡してくれたのは、「ことばのかたち(おーなり由子 作/講談社)」でした。
担任の先生もたまたま(?)そこに居合わせたので、女の子に読んでもらうことにしました。校長室の前を通りかかった子どもたちが、興味をもって校長室に入ってきます。
オーディエンス(観客)が増えました。みんな、じーっいっと耳を澄ましています。
”もしも、話す言葉が目に見えたら どんなかたちを しているだろう”
そう始まるこの絵本は、私たちがもつ「ことば」の大切さを伝えてくれます。相手にとってどんなふうに伝えたらいいのだろう、それは時にあたたかい花束にもなるし、冷たい武器にもなる…。そのことをよく考えると、きっと幸せになれる人がたくさんになる。そんなメッセージが伝わってきました。
この女の子からは、手紙もいっしょにもらいました。
「人と人とのコミュニケーションやことばの見立て方を感じられるので、よかったら読んでみてください」とありました。
ことばの意味やことばがもつ力を、よく考えている子であることがわかる一文です。
紹介してくれてありがとう。こころがまたひとつ豊かになりました。
みなさんは、誰かに紹介してみたい本、ありますか?