弥富市歴史民俗資料館で、「ともに学んだ日々~やとみの学校展~」が開催中です。
弥富の学校の「原風景」とでもいえる戦前戦後のあたりからの写真がずらりとあり、白鳥小学校の写真もあります。前身の弥生小学校でのお別れ会の写真(左)は貴重な1枚だと感じます。
いわゆる団塊の世代の子ども たちで「団塊ジュニア」などと呼ばれた年代が就学する時期に合わせて各地で学校が増設されました。白鳥小は、そんな時代真っ只、昭和48年に弥生小から分かれる形で誕生したのです。そのころ、この辺りに「白鳥(しらとり)」という名の付く字名や施設はなく、地域の皆さんが、我らが地区に新しい学校ができる、子どもたちには地域の人々の夢をのせて、大きく力強く飛び立ってほしい、どんな名前を付けようか、と知恵を出し合い、この地区の特産物であるハクブンチョウにちなんで「白鳥小学校」と名付けたということです。そこから、今年で51年目を迎えます。
古い写真がずらりと並んでいる部屋にいると、時代が変わっても子どもたちの笑顔やいきいきと頑張る表情は変わらないということに気づかせてもらえます。
教具の違いや建物や服装の流行はあるにせよ、子どもたちはやはり子どもたち。
その小さな世界で一生懸命に生きていて、精いっぱい羽を伸ばそうとしています。何度も何度も失敗しながら、飛ぶことを覚えようとしている。その「かたわら」に先生がいる。
学校、教室という空間で、ともに時間を過ごし、喜怒哀楽をともに味わい、一緒に感動し、飛べるまで見届けていく。いつの時代も、ずっと変わらない光景です。
皆さんも、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
白文鳥のブンチャンにも会えますよ!